放射線医学分野では、アメリカのシカゴで開催されるRSNA、オーストリアのウィーンで開催されるEuropean Society of Radiology (ECR)、日本で行われる日本放射線医学会(JST/JSRT)が世界3大放射線医学系の学会と言われいます。
今回は、その中でもECRの参加方法について記事にしたいと思います。
演題が採択された方は航空券やホテル予約を!!
目次
ECRとは
欧州放射線学会(ECR)と欧州放射線学会(EAR)を統合することにより2005年に設立された欧州放射線学会(ESR)は、ヨーロッパの放射線医学の強化と統一に取り組む非営利の非営利団体です。
世界中で121,608人の会員を擁し、世界最大の放射線医学会となり、毎年ウィーンでヨーロッパで最大かつ最も革新的な科学会議の1つである欧州放射線会議を主催しています。
協会は、他の関連分野の主要な国際機関との関係を確立しながら、ヨーロッパ全体およびさらに遠く離れた国の放射線学会と緊密に協力しています。また、患者の最善の利益を最優先目標として、放射線医学の研究と実践に影響を与える可能性のあるEUレベルの動向も監視します。
欧州放射線学会の使命は、科学的研究、教育、トレーニングをサポートすることにより、一般の人々の医療ニーズに応え、同時に放射線診療の質の向上に努めています。
ECRに参加方法
ESRの会員登録
ECRに参加するにあたり、ESRの会員になることをおすすめいたします。会員になるデメリットはほどんどありません。
ESR会員になるメリット
- 若者への投資(Invest in the Youth)を受けることができる。年齢制限あり
- European Radiologyがオンライン上で無料閲覧できる。
- 年間費無料(ヨーロッパ居住者を除く:ただし、総会の選挙権なし)
- ECRの参加費が会員料金になる。
- education On-demandを無料で受講できる。
- European Radiology Experimentalの記事登録費用のサポート
ESR会員登録方法
ESRの会員登録は下記のURLよりStart new Applicationをクリックします。

基本事項を入力します。

次に、専門分野を選択します。

会員の種類を選択します。

ESHI Menbershipsにチェックを入れます。料金はかかりません。紙での出版物を希望する場合は、Order journalにチェックします。こちらは、年間費が必要になります。

年間費が0円で会員登録が完了です。

所属証明書の提出
会員登録が終わるとESRからメールが届きます。
そちらのUsername(namae)とパスワードを用いてMy user Areaに行きます。
You may download your proof template here.から指定のフォーマットをダウンロードし所属長のサインをもらってください。
この証明書をPDFファイルにしてproof@myesr.orgに返信すれば会員登録が完了です。

演題登録方法
ECRには口述でプレゼンする発表形式と電子ポスターを用いて行うEPOSがあります。
それぞれの採択率は口述は30%、EPOSは70%程度と言われていますが、正式な採択率を見つけることができませんでした。
また、Invest in the Youthを受ける若者の場合は口述発表がノルマとして課せられています。しかしながら30%の採択率に挑むのは勇気が必要です。
Voice of EPOSについて

私のおすすめはEPOSのVoice of EPOSです。Voice of EPOSは演題登録はあくまでも電子ポスターで行いますが、学会会場で口述発表を行うものです。
Voice of EPOSは母国語で学会発表を行える特徴があります。基本的に学会会場でのやりとりは英語が主ですが、英語が母国語はイギリス人のみです。
そのため、ドイツ語、イタリア語、フランス語、ポーランド語、ロシア語、日本語、中国語などのそれぞれの母国語で発表ができるという面白いものです。
国際学会に行ったのに、日本語でプレゼンかと思いますが、日本語セッションでも海外の方は多くこられており、英語でプレゼンを行っても問題ありません。
ぜひ、こちらに挑戦してみてはいかがでしょうか

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