グラフ作成ソフト DeltaGraph7で作成した図を高精細で保存する方法

論文作成術

グラフ作成ソフト DeltaGraph7は学術論文などに使用する図を簡便に作成できるソフトです。

論文の投稿時に図の解像度は600ppi程度あれば、トラブルになることは少ないと思います。マイクロソフトのパワーポイントで作成した場合は最大300dpiです。

300では雑誌によってはもっと解像度を上げろと要求してくる場合があるので、この点でもDeltaGraphを使用して図を作成する価値はあると思います。

PowerPointスライドのエクスポート解像度を変更する方法
https://docs.microsoft.com/en-us/office/troubleshoot/powerpoint/change-export-slide-resolution

今回はDeltaGraph7で作成した図を高解像度で出力する方法を記事にしたいと思います。

DeltaGraph7の使用方法に関しては下記の記事を参照してください。

目次

解像度とは

簡単にいうと、写真などのイメージの「密度」を数値化したものです。
解像度の数値が高ければ高いほど、よりきめ細かい綺麗なイメージ(高解像度)ということになります。

Resolution illustration“. Licensed under Public domain via ウィキメディア・コモンズ.

投稿規定を確認

一般的な学術論文の投稿規定を示す。図の大きさ、解像度、色、文字、線、ファイル形式はそれぞれの雑誌で指定されているため、図の作成前に確認することをおすすめします。

大きさ

図の幅には、1カラム(~9 cm)、1.5カラム(~12 cm)、2カラム(~18 cm)の3種類がある。雑誌によっては1.5カラム幅の図は認められていないので、投稿する雑誌の投稿規定に従う。図は最終的に論文として印刷される大きさで作ることが推奨されている。

解像度

Monochrome図(文字と線のみからなる白黒のグラフ、模式図などの図)は1200 dpi以上、Halftone図(写真などの画像のみからなる図)は300 dpi以上、Combination Halftone図(写真などの画像に加えて、文字や線を含む図)は600 dpi以上の解像度が推奨されている。

ほとんどの図は何らかの文字や線を含むため、Combination Halftoneに分類されため、600 dpi以上が必要になる。

RGB形式、または、CMYK形式。RGB形式はCMYK形式に比べ表現できる色域が広いが、RGB形式の図をプリンターで印刷するときにはCMYK形式に変換されることから、色合いが微妙に変わってしまう。このため、CMYK形式での投稿を推奨している雑誌もある。一方で、RGB形式での投稿を推奨している雑誌もあり、最近のプリンターはRGB形式を再現性良く印刷できるためCMYK形式で投稿する必要性は低下していると思われる。例えば、図1に示したRGB形式の分子構造は、ディスプレー上で見てもプリントアウトして見ても色合いの違いはほとんど気にならないだろう。

文字

ArialやHelveticaなどのフォントが推奨されている。

ギリシャ文字はSymbolフォント、アミノ酸配列などのアライメントにはCourierやLucida Consoleなどの等幅フォントが推奨されている。文字の大きさは5~8ポイント、各パネルのラベル(A、B、Cなど)は8~12ポイントの太字が見やすい。投稿する雑誌の投稿規定で文字のフォントや大きさが指定されている場合は、投稿規定に従う。図中の文字の大きさをある程度統一すると整然とした印象の図になる。

線の太さを指定している雑誌は多くないが、0.5~1ポイントが見やすい。

ファイル形式:TIFF、PDF、EPSなどの形式での投稿が推奨されています。

解像度の設定方法

DeltaGraphの環境設定をクリックリます。

環境設定内にあるエクスポート/インポートを選択します。

ここではインポート場所の設定やエクスポート解像の設定を行えます。

このエクスポート解像の設定値を600ppiにします。

図の出力方法

ファイルからエクスポート→その他を選択します。

今回はTIFF形式で保存を行うため、その他を選択します。

右下にファイル形式を選択できるので、必要な形式を選びます。

名前と保存先を指定して、保存を行えば高解像度600ppiの図の完成です。

まとめ

今回は論文投稿時に必ず必要な図の高解像度保存方法について記事にささせていただきました。

ご参考にしてください

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