他人の論文を修正して自分の論文に表や図を引用する方法について

学術

博士論文や先行研究が多い分野では、すでに発表された論文の図やグラフを使えば、自分の主張をよりわかりやすく説明できる場合が多々あります。

今回の記事は、他人の論文を修正し自身の論文に正しく引用する方法を記事にいたします。

例えば、研究論文Aに記載されている図を、自身の研究の根拠の一部をして使用する場合に、関係がある部分だけを抜粋して見せたくなることがあります。また、自分の論点をはっきりさせるために元の論文のグラフのX軸とY軸を入れ替えるなど、その表示方法に手を加えたくなることもあります。

ここで大切なのは、元の図やグラフと、自分の論文で“引用”した部分との違いをはっきり説明することです。

表を引用する場合の記載方法

表などを元のまま引用する場合や、必要な部分だけを抜粋する場合には、表の最下部や脚注に「Tanaka N, Usami H,CT装置の実効エネルギー測定法, XXVRJ 55(2) (2020) 121-125.[2]より引用」を表記します。

引用する場合

表などを元のまま引用する場合や、必要な部分だけを抜粋する場合には,

引用元(誰の、なんと言う文献の、いつの、どこに記載されていたか、)[ ]より引用

簡潔に記載する場合は「adapted from Tanaka 2020」

引用して一部改変した場合

原書の表をもとに、ほかの研究の結果を書き加えたり、自分の解釈を添え書きしたりする場合には、

引用元(誰の、なんと言う文献の、いつの、どこに記載されていたか、)[ ]を引用し一部改変

簡潔に記載する場合は「based on Tanaka 2020 and Yamada 2020」

引用して自身が使用したいデータを抜粋する場合

元の論文の記述をまとめて要点をリストアップするような場合には、

引用元(誰の、なんと言う文献の、いつの、どこに記載されていたか、)[ ]を引用し抜粋

簡潔に記載する場合は「summarized from Tanaka 2020」

図を引用する場合の記載方法

表などを元のまま引用する場合や、必要な部分だけを抜粋する場合には、図のタイトルの後に、「Tanaka N, Usami H,被ばく線量の実態調査, XXVRJ 55(2) (2020) 121-125.[2]より引用」を表記します。

引用する場合

図などを元のまま引用する場合や、必要な部分だけを抜粋する場合には,

番号 図のタイトル、引用元(誰の、なんと言う文献の、いつの、どこに記載されていたか、)[ ]より引用

簡潔に記載する場合は「adapted from Tanaka 2020」

引用して一部改変した場合

原書の表をもとに、ほかの研究の結果を書き加えたり、自分の解釈を添え書きしたりする場合には、

番号 図のタイトル、引用元(誰の、なんと言う文献の、いつの、どこに記載されていたか、)[ ]を引用し一部改変

簡潔に記載する場合は「based on Tanaka 2020 and Yamada 2020」

引用して自身が使用したいデータを抜粋する場合

元の論文の記述をまとめて要点をリストアップするような場合には、

番号 図のタイトル、引用元(誰の、なんと言う文献の、いつの、どこに記載されていたか、)[ ]を引用し抜粋

簡潔に記載する場合は「summarized from Tanaka 2020」

また、このように表やリストの最下部や脚注に引用元と引用方法を明記するだけではなく、本文で簡単な説明をすることも忘れないようにしましょう。

原書の図や表をどのように変えたのか、また変更した理由を数センテンスでまとめて書きましょう。

どんなに変更を加えても、必ず参照文献として論文の最後に書誌情報を記載することを忘れてはいけません。

そのさいには、「adapted」や「summarized」などと書く必要はありません。ほかの参照文献と同様に取り扱って問題ありません。

引用の引用は行わない

「論文Aにちょっと手を加えて引用された論文B」を引用したい場合あるとします。

基本的には「論文Bを入手し、論文Bから直接引用する」べきです。

これは、論文の解釈は読者によって変わります。また、人間の行うことですので、原書を書き写すさいに間違いがないとは限りません。

これは、実際に私がレビューを作成している際に間違いを発見したことがあります。

したがって、“引用の引用”を安易にすることは、あなたの論文の信憑性を低くします。「原書が入手できない場合には引用しない」がルールだと思ってください。

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