ハゲタカジャーナルに巻き込まれないようにするための3つの方法

論文作成術

「ハゲタカジャーナル」と呼ばれる、カネさえ払えばなんでも論文を掲載する悪質な学術誌をご存じでしょうか?

ハゲタカジャーナルは粗悪学術雑誌と言われ、科学的に不正確な内容が世の中に広まる危険があることが懸念され問題となっています。

今回の記事では、ハゲタカジャーナルに巻き込まれないようにするための3つの確認方法について記事にいたします。

これらの確認が行えた雑誌はひとまず、安心して投稿ができるのではないでしょうか??

ハゲタカジャーナルの特徴

Web出版の利便性を悪用し、掲載料によって不当に利益を得ようとする出版社が少なからず存在します。このような金儲けの疑いがある出版社はPredatory publishと言われpredatory=略奪するという意味からハゲタカジャーナルと言われています。

ハゲタカジャーナルには以下に示す特徴があります

  1. 十分な査読が行われず論文が掲載し、不当な掲載料金を請求する
  2. 有名雑誌に類似した雑誌名をつけている
  3. 掲載料や編集方針を明示していない
  4. 研究者に投稿を進めるメールを頻繁に送付している。

これらの特徴に当てはまる場合には、投稿雑誌を再検討するべきかもしれません。

ハゲタカジャーナルに巻き込まれないようにするための3つの確認方法

健全なジャーナルを見つけるために3つの方法を用いて投稿するジャーナルを検索することをお勧めします。

今回は例として、Heliyonと言われるオープンアクセスのジャーナルを検索してみたいと思います。

学術出版界のホワイトリスト・チェックリストを確認:DOAJ:Directory of Open Access Journals

Directory of Open Access Journals
DOAJ is a community-curated online directory that indexes and provides access to high quality, open access, peer-reviewed journals.

DOAJは編集委員の確認ができているなど、所定の条件を満たしたジャーナルのみ掲載されています。つまりジャーナル名を検索しジャーナル名があれば、そのジャーナルは健全である可能性が高くなります。

Search DOAJにHeliyonと記載し検索を行います。

検索結果を示します。

今回の結果よりHeliyonはDOAJに検索できたため、健全なジャーナルの可能性が高くなりました。

ブラックリストの確認:Beall’s List – of Potential Predatory Journals and Publishers

Beall's List – of Potential Predatory Journals and Publishers

コロラド大学デンバー校の准教授で司書であったJeffrey Beallの作成したハゲタカジャーナルのリストです。

Beall’s listより、STANDALONE JURNALSをクリックします。

次に、投稿予定のジャーナルのURLをペーストします

ここでもHeliyonのサイトを用いて検証します。

Cell Press: Heliyon
Heliyon is an open access journal publishing scientifically accurate and valuable research across life, physical, social, and medical sciences.

結果、Original Listには表示されなかったため、Jeffrey Beallが作成したブラックリストには載っていないことがわかりました。

また、IAMJ(http://www.iamj.in/)というオープンアクセスのジャーナルのURLを同じようにペーストするとOriginal Listに表示されるため、ハゲタカジャーナルの可能性があることが示唆されます。

収録基準を有する学術文献データベースの確認:Scoups

Scoups(エルゼビア社)を用いて収録されている雑誌の確認を行います。

Scopus | 査読済み文献の最大データベース| Elsevier
Scopusは最大の査読済み文献抄録と引用のデータベースです。これには科学ジャーナル、書籍、会議録などが含まれています。

Scopusは学術雑誌記事の摘要や参照 (書誌学)を含む書誌データベースである。5,000以上の出版社による約22,000題を扱い、内20,000題は科学、技術、医療、社会科学(芸術や人文科学を含む)系定期刊行誌の査読済みである。エルゼビア運営によるオンライン購読制であり、検索機能対象には特許データベースも組み込んでいる。取扱情報には著者の略歴・著作数・書誌データ・引用数や引用先なども含む。 著者別IDはオープンソースの電子識別子ORCIDと統合できる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/Scopus

CiteScore 2019をクリックします。

収録誌のタブ中からISSNを選択します。

ISSN(International Standard Serial Number、国際標準逐次刊行物番号)は、刊行物を識別するための番号で、1971年に国際標準化機構のISO 3297として規格が策定されています。

多くの雑誌はISSNがあるため、投稿するジャーナルのISSNを調べてください。

今回もHeliyonやEJR openのISSNを用いて検証してみたいと思います。

Heliyon:ISSN 2405-8440 (online)

European Journal of Radiology Open :ISSN 2352-0477

検索されて結果はどちらの雑誌もScoupsに載っているため健全な雑誌である可能性が高くなります。

また、先ほどBeall’s Listに載っていたIAMJ(http://www.iamj.in/)のISSN:2320-5091を用いて検索すると残念ながら、Scoupsのリストに載ってこないことが確認できました。

まとめ

ハゲタカジャーナルに誤って論文を投稿してしまうと、あなた自身の評価を落とすだけではなく、所属機関や共著者の評価も落とす可能性があります。

今回紹介した3つ方法を用いて投稿ジャーナルを検証することで、ハゲタカジャーナルに投稿する可能性が低く抑えられると思います。

ご参考にしてください。

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