論文を投稿後、多かれ少なかれ査読者から原稿の修正を求められます。その際に、変更した箇所がわかるようにTacked chagedを行い査読者に変更箇所を明示する必要があります。
この記事では再投稿後に必要なTacked chagedについて解説します。
目次
Microsoft Wordを用いた方法
Microsoft Wordには、文章校正に用いられる「変更履歴」を表示する機能があります。
この変更履歴ををもちいることで、「だれが」「いつ」「なにを」「どのように」変更したかわかるようになります。
利用方法
Microsoft Wordの「校閲」をクリックします。

変更履歴の記録を「オン」にします。
その横のたぶは、変更履歴をどの程度表示されるかを選択できます。
今回は「すべての変更履歴/コメント」を表示させることにします。

実際に変更履歴の記録を「オン」にした場合のMicrosoft Wordの表示を確認します。
変更履歴の記録を「オン」にしない場合
変更された場所がわからないため、査読者は再度、原稿を1から読まなくてはならない。

変更履歴の記録を「オン」にした場合
変更された場所が色が変わり、どのように変更されたが明白であるため、査読者は変更箇所を重点的に査読を行うことができる。

論文の再投稿に用いられるTacked chaged手法
先ほど、解説させて頂いたMicrosoft Wordの変更履歴の記録は、簡便な方法ですが、多くの雑誌社はMicrosoft Wordの変更履歴の記録ではない方法で提出を求められることがしばしばあります。
私もTacked chagedを行う場合は、今回紹介するTacked chaged手法を用いて変更履歴を提出します。
使用する文章作成ソフトはMicrosoft Wordを用います。
再投稿の文章はMicrosoft Wordを用いて2つのファイルを作成します。いつ変更したかを記録するためにファイルの最後に年月日を表示することをおすすめします。
- 文章を変更したファイル (clean):修正箇所が変更され綺麗ファイル
- 文章の変更箇所を示したファイル (check):修正箇所がわかるようなファイル

checkファイルとcleanファイルの作成方法
こちら文章は変更前の文章(原文)になります。こちらの文章を変更していきます。

cleanファイルについて
この文章は、原文をもとに修正を行った文章です。

cleanファイルは、査読者から指摘事項を踏まえて内容の変更が完了したファイルを示します。
つまり、cleanファイルは、そのまま投稿に用いても問題ない文章状態のファイルになります。
checkファイルについて
checkファイルの文章は、原文をもとに修正を行った文章の「どこが」「どのように」変更されたかを示すファイルになります。
そのため、削除した部分は消さずに取り消し線「 」を用いて削除を箇所を示します。また、追加、削除した場合は、赤字を用いてその場所を明示します。
そのため、checkファイルは投稿用の文章状態になっていないことに留意する必要があります。

まとめ
論文の再投稿時には、「論文の再投稿に用いられるTacked chaged手法」を用いて「checkファイル」と「cleanファイル」を作成し再投稿をすることをおすすめします。
ご参考までに
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